2018年6月18日午前7時58分に発生した大阪府北部地震。私たちの会社がある茨木市をはじめ、高槻市・箕面市・枚方市・大阪市北区で最大震度6弱を記録し、住居の全壊21棟・半壊483棟・一部破損6万棟を超える大きな被害が出ました。大阪府で震度6弱以上の地震を観測したのは1923年以降で初めてのことだったそうです。
私も地震発生時、茨木の自宅から会社に向かおうとしていた時で、突然ドーンという大きな揺れに襲われて、家の中で左右に大きく振り回されてものすごい恐怖でした。「北摂地域は大きな地震が来る可能性がそれほど高くない」と思い込んでいましたが、改めて「地震大国」である日本で大きな地震が発生しない地域はないものだと、身をもって体感しました。
このような大きな地震から、大切なご家族や家を守るために重要視する住宅性能が「耐震性」だと思います。大きな地震がきて怖いのは、家が倒壊したり損傷してしまって「住めなくなってしまうこと」。今回は注文住宅の耐震性の大切さや、北摂地域に必要となる耐震等級などについてお話しさせていただきます。
注文住宅の耐震性
「頑丈な家=地震に強い家」ではありません。どれだけ頑丈な家を建てても、家を支える地盤が軟弱だと地震で倒壊する可能性が高くなります。強固な地盤の上に建てたとしても、肝心の「基礎」や「住宅」がしっかりと地震に耐えられる構造じゃなければ、やはり地震で倒壊する可能性が高くなります。
耐震性の高い注文住宅を建てるには、どのような事に気をつけないといけないのか。それぞれ解説いたします。
地盤
住宅の耐震性を高めるために大切なのが「地盤」です。どれだけ耐震性の高い建物を建てても、その建物を支える地盤が軟弱だと意味がありません。地震で建物の被害が大きくなるほか、建物の自重で徐々に沈下してしまいます。
そのため、注文住宅を建てる際は必ず「地盤調査」をおこなって【地盤がどの程度の建物の重さに耐えられるのか】をしっかり調べます。
地盤調査の実施は法律で義務付けられている
2000年に起こった阪神淡路大震災をきっかけに建築基準法が改正され、家を建てる際に地盤調査を実施することが義務付けられました。
建築基準法施行令第38条(基礎)
建築物の基礎は、建築物に作用する荷重及び外力を安全に地盤に伝え、かつ、地盤の沈下又は変形に対して構造耐力上安全なものとしなければならない。
建築基準法施行令第93号(地盤及び基礎ぐい)
地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力は、国土交通大臣が定める方法によつて、地盤調査を行い、その結果に基づいて定めなければならない。ただし、次の表に掲げる地盤の許容応力度については、地盤の種類に応じて、それぞれ次の表の数値によることができる。
基礎
地盤の確認ができれば、次は「基礎」です。これも地盤と同様に建物を支えるための大切なもので「建物の自重に負けない強固な基礎」をつくる必要があります。
地震に強い家はどうしても建物自体が重くなってしまいますので、この基礎が弱いと、地盤と同じように建物が傾いてしまったり、住宅の耐震性能を十分に発揮できなくなってしまいます。
地震に強い基礎には下記のような特徴があります
地中梁
耐震性の高い建物をしっかりと支えるために、地中梁(ちちゅうばり)と呼ばれる鉄筋コンクリートの梁を基礎の中に埋め込みます。この地中梁で建物の一階の床をしっかりと支えることで、耐震性の高い思い建物をしっかりと受け止められるようになります。
フープ筋
一般的な鉄筋は一本の棒のような形をしていますが、耐震等級3の基礎に使用される「フープ筋」は、鉄筋同士が離れてしまわないように先端にフックのようなものが取り付けられています。このフープ筋を全面に使用し、基礎の強度を高めます。
建物の耐震等級
地震に対する強度は建築基準法で定めされており、具体的には
- 数百年に一度発生する地震で、震度6強〜震度7で【倒壊】しない
- 数十年に一度発生する震度5程度の地震で【損傷】しない
ことが条件とされています。
耐震等級1
建築基準法で定められた耐震性を有する建物。法律の基準をクリアした最低限の強度を持っており、上記で解説した「震度7でも倒壊しない」「震度5で損傷しない」建物です。
耐震等級2
耐震等級1の1.25倍の強度を持つ建物です。長期優良住宅の基準は、この耐震等級2以上とされています。
耐震等級3
耐震等級1の1.5倍の強度を持つ建物。現在の耐震等級の中で最高の評価等級で「万が一被災しても、自宅を避難所として利用できる(避難所に行く必要がない)」とされています。
耐震等級1と耐震等級3の被害の違い
2つの耐震等級を比べて場合、下記のような違いがあります。
- 耐震等級1の建物:被災後は避難所で生活
- 耐震等級3の建物:被災後も自宅で生活が可能
「耐震等級1でも倒壊しないなら安心」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、大切なのは「被災した後の生活」です。耐震等級1の家は「倒壊」こそしませんが「半壊」程度の大きな損傷を受ける可能性は非常に高いです。そうなると、被災後に自宅に戻ることができずに長期間、避難所での生活を余儀なくされるほか、半壊した自宅の解体や再建築で大きな出費が必要となってしまいます。
一方、耐震等級3の建物であれば、被災後でもすぐに自宅に戻って今まで通りの生活をおくることが可能です。
あなたの命と生活を守るために、耐震等級は「3」に。
「いつでも」「どこでも」大きな地震が発生する可能性がある日本。大阪北摂地域も例外ではなく、再び大きな地震が起こる可能性は十分にあります。また、これから新築を建てられる方であれば、今後30年以内に発生するとされる東南海地震(マグニチュード8〜9クラス/発生確率80%)でご自宅が被災してしまう可能性が極めて高いです。
新築を被災した後も安心してご自宅で過ごしていただくこと。そして、あなた自身や大切なご家族の命と被災後の生活を守るためにも、これから新築で建てられる方には「耐震等級3」での建築を強くおすすめさせていただきます。
DREAM HOUSE PLANNINGの住宅は「耐震等級3」が標準仕様
私たちが施工させていただいた注文住宅は、全て「耐震等級3」が標準仕様となっています。何十年も安心・安全なご自宅で過ごしていただけるよう「地盤改良」「強固な基礎」「住宅の耐震性」「第三機関による構造確認」など、安全性に徹底的にこだわった家づくりをおこなっております。
北摂地域で「地震に強い注文住宅」をご検討されている方は、是非一度、私たちにご相談ください。