住宅の改修を検討するときに「リフォーム」「リノベーション」どちらにするべきか、悩まれる方も多いのではないでしょうか?「リフォーム」「リノベーション」これらの用語は同じ意味で使われていることも多く、両者の違いを正しく理解できていない方も少なくありません。
この記事では「リフォーム」と「リノベーション」の違いについて詳しく説明させていただくとともに、活用事例なども分かりやすくご紹介いたします。
リフォームとは
「リフォーム」は既存の家を修理、または機能改善することを目的とします。例えば、古くなったキッチンやバスルームの改修、床や壁紙の張り替え、窓やドアの交換などがリフォームの一例となります。
老朽化した外観や設備を新しくすることで、新築に近い状態に戻すことを目的としており、リフォームをおこなうことで「家の資産価値の向上」「家の機能性向上」が実現できるようになります。
賃貸マンションでは、入居者が退居したあとにリフォームを実施し、その入居者が住む前の状態に戻してから新たに募集を開始することがほとんどです。
生活する中で壊れたり老朽化した部分を修繕し、新しくすることを一般的には「リフォーム」とされています。
リノベーションとは
「リノベーション」は、既存の家に対して間取りの変更やバリアフリー化などの大掛かりな工事をおこなうことで、住まいの価値を高めたり、住宅性能を新築時よりも向上させることをいいます。
英語の「renovation(リノベーション)」は「革新・刷新・修復」という意味があり、リフォームが老朽化したり壊れたものを元の状態に戻すためにおこなうのに対して、リノベーションは修繕をおこなうだけでなく、+αの機能や住宅性能を付与し、住宅価値を向上させることが目的とされます。
20〜30年前に求められていた住宅の機能と、現代に求められている住宅の機能は大きく異なっており
- 間取りの変更:不要な壁を無くして空間を広くしたり、部屋を追加することで家族のライフスタイルに合わせた空間に
- 収納:古いふすま収納をウォークインクローゼットに改修して扱いやすく
- 水回りの改修:足が伸ばせるバスタブを導入したり、新しい洗面台や床材・シャワーど取り入れて快適性を向上
- 耐久性・耐震性の向上:壁の補修工事を実施して住宅性能アップ
- 各部屋にある段差:床の高さを統一してバリアフリー化
するなど、現代に求められる住宅として刷新することを目的としたのが「リノベーション」です。
リノベーションではライフスタイルに合わせて自由自在にアレンジできるという魅力から、近年では非常に人気が高まっています。
リフォームとリノベーションの違い
このように「リノベーション」「リフォーム」ともに「古くなった住宅の価値を向上させる」という目的は同じですが、工事の規模が大きく異なっています。ここでは「リフォーム」と「リノベーション」の違いについてメリット・デメリットを詳しくご説明いたします。
工事の規模
- リフォーム:住宅設備の変更や修繕、システムキッチンやユニットバスの入れ替えや壁紙の貼り替えなど比較的小規模な工事。
- リノベーション:間取りや水回り、水道管、排水管、冷暖房換気設備の変更など大規模な工事。基礎構造だけを残して、内装を全て改修するケースも多くあります。
住宅性能
住宅の新築時と同じような性能になる工事は「リフォーム」に分類されます。一方、新築の時以上の性能になる工事は「リノベーション」に分類されます。リノベーションでは、プランニングの段階から改修に使用する素材などをオーダーできるケースも多く、断熱や採光、通風、省エネ、耐震設計などお住まいの性能を大きく向上させる改修が可能です。そのほか収納性の向上など、生活するうえで欠かせない箇所の改善も図れるので、住宅の価値もグッと高まるでしょう。