2023年度に新しく「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業(先進的窓リノベ事業)」という名称の補助事業が実施されることが発表されました。新築の建築・リフォームに対して最大100万円の補助金が出る「こどもエコすまい支援事業」と合わせて2023年度に実施される注目の補助事業です。
対象となる工事は「既存住宅における断熱窓への改修」とされており、ガラスやサッシなどの「窓」に対して断熱改修工事を実施することで【最大200万円】の補助が出ます。今回は制度の詳細や補助内容、今後のスケジュールについて、2023年3月14日に経済産業省から発表された資料を元に分かりやすく解説させていただきます。
先進的窓リノベ事業の概要
2050年にカーボンニュートラルを実現するために、既存住宅の断熱性能を高め二酸化炭素の排出量を削減すること、そして現在のエネルギー価格の高騰に対応するために2023年度に実施されるのが「【最大200万円補助】住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等(以降「先進的窓リノベ事業」)です。
既存住宅における熱損失が大きい窓の断熱性能を高めることにより、エネルギー価格高騰への対応(冷暖房費負担の軽減)や、2030年度の家庭部門からのCO2排出量約7割削減(2013年度比)への貢献、2050年ストック平均でZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保への貢献を目的としています。
補助対象となる工事
窓(ガラス・サッシ)の断熱改修工事((熱貫流率(Uw値)1.9以下等、建材トップランナー制度2030年目標水準値を超えるも の等、一定の基準を満たすもの))
窓断熱改修の例

補助対象期間
下記(1)(2)の両方を満たすこと。ただし、別途定める期間内に申請が可能なものに限る
- (1)令和4年11月8日から 令和5年12月31日までに 工事請負契約※1を締結したもの
- (2)別途定める事業者登録※2の後に 工事を着工※3し、令和5年12月 31日までに工事が完了するもの
※1 令和4年11月7日までに請負契約を締結した工事の変更契約は除く
※2 事業者登録申請日以降の着工
※3 工事請負契約後に行われる工事
改修後に必要な窓の性能
改修後の窓の性能が、対象住宅の種類に応じて下表に掲げる熱貫流率の 基準を満たすものについて、補助金交付の対象。
| ガラス交換 | 内窓設置 | 外窓交換 (カバー工法) | 外窓交換 (はつり工法) | |
| 戸建住宅および 低層集合住宅 | Uw1.9以下 | Uw1.9以下 | Uw1.9以下 | Uw1.9以下 |
| 中高層集合住宅 | Uw1.9以下 | Uw1.9以下 | Uw2.3以下 | Uw1.9以下 |
補助額・算定方法について
補助額は、対象となるリフォーム工事に応じて、下記(1)または(2)における補助額合計。
- (1)戸建住宅・低層集合住宅
- (2)中高層集合住宅
一戸当たりの上限補助額:200万円
対象住宅タイプ毎の補助額
(1)戸建住宅・低層集合住宅における補助額
補助単価×施工箇所数=1つの住宅における合計補助額

(2)中高層集合住宅における補助額
補助単価×施工箇所数=1つの住宅における合計補助額

申請手続きについて
※下記に記載している内容は今後変更となる場合がございます。正式な申請手続き方法は、今後発表される事務局の交付申請マニュアルをご確認ください。
事業全体の流れ
補助金の申請はお客様自身がされるのではなく、リフォームを請け負った事業者が申請手続きを実施いたします。また、補助金は国からお客様に直接振り込まれる訳ではなく、リフォームを実施した事業者からお客様に対して全額を【還元】という形で実施されます。

補助対象となるリフォーム工事の着工日
- 令和4年11月8日以降に契約を締結し、原則として、「事業者登録の申請日」以降に着工した住宅のリフォーム工事が補助対象。
- ただし「こどもみらい住宅支援事業」の登録事業者が補助申請を行う住宅のリフォーム工事について は、令和4年11月8日以降に契約を締結し、「本事業の事務局開設日 (開設日以降にこどもみらい住宅支援事業に登録申請した場合は、その申請日)」以降に着工したものが補助対象。
交付申請期間
令和5年3月下旬〜遅くとも令和5年12月31日(予定)
※交付申請の締め切りは、予算の執行状況に応じて公表
今後のスケジュール
- 対象となる建材・ 設備の公募:令和4年12月27日〜遅くとも令和5年11月30日(予定)
- 事業者登録:令和5年1月中旬〜遅くとも令和5年11月30日(予定)
- 登録事業者の公開:事業者登録後随時
- 交付申請期間:令和5年3月下旬〜遅くとも令和5年12月31日(予定)
- 交付申請の予約 提出期間:令和5年3月下旬〜遅くとも令和5年11月30日(予定)
よくある質問
こどもエコすまい支援事業との違い【断熱性能】

こどもエコすまい支援事業との違い【補助対象・単価】

他の住宅補助金との併用可否について
住宅リフォームに係る代表的な補助制度との併用の取扱については下記の表をご覧ください。
| 補助制度 | 併用の可否 |
| こどもみらい住宅支援事業(リフォーム支援に限る) | 請負工事契約が別である場合は併用可 |
| 長期優良住宅化リフォーム推進事業 | 請負工事契約が別 かつ工期が別である場合は併用可 |
| 戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業 及び集合住宅の省CO2化促進事業 | 請負工事契約が別である場合は併用可 |
| 次世代省エネ建材支援事業 | 請負工事契約が別である場合は併用可 |
| 既存住宅における断熱リフォーム支援事業 | 請負工事契約が別である場合は併用可 |
| 住宅エコリフォーム推進事業(補助金) | 請負工事契約が別 かつ工期が別である場合は併用可 |
| 住宅・建築物省エネ改修推進事業(交付金) | 請負工事契約が別 かつ工期が別である場合は併用可 |
| 「こどもエコすまい支援事業」(国土交通省) 「高効率給湯器導入促進による家庭部門の 省エネルギー推進事業費補助金」(経済産業省) | 補助対象が重複しない場合は併用可 |
最後に
住宅の新築・リフォームに活用できる「こどもエコすまい支援事業」とは違い、「窓の断熱性能に特化した補助金」であることが、今回ご紹介させていただいた「住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業(先進的窓リノベ事業)」の大きな特徴です。
住宅の暖かい空気の約60%は「窓」から外に逃げているといわれており、住宅の断熱性能を高めるためにはより高性能な「窓」を採用することが欠かせません。
この補助金を上手に活用し、お家の住宅性能を高めて快適なお住まいを実現しましょう。DREAM HOUSE PLANNINGは補助金を活用した住宅の新築・リフォームなども対応可能ですので、窓の改修を始め、補助金を活用した省エネ住宅にご興味のある方はお気軽にご相談ください。
今後も補助金に関する新しい情報が発表されると思いますので、随時更新させていただくようにいたします。